そっと触れること
女の子が 道端の草の実をみつけて
手を伸ばして ちいさな指でそっと触れる
父親はその様子をすこし先で立ち止まって
眺めている
そんな風景を窓のこちら側から見ていた
そっと触れる ということが
とても美しく感じられた。
子どもはその草にそっと触れ
父親はその子どもの姿にそっと触れている
その全体を夕暮れの空気が包んでいる
アイヌの言葉、挨拶
イランカラプテ には
あなたの心に そっと
触れさせていただきます
という意味があることを
先日教えてもらった。
私たちの思い込み…
強くなければならない
衝撃に耐えられなければならない
摩擦に耐えられなければならない
乱暴に扱われることに
耐えられなければならない
私を鍛えなければならない
そう思ってしまいがちな頑な心を
あの子どもの指先のような繊細さが
ほどいてくれるように思った。
あの繊細さから
もう一度 世界を見直してみようと思った。
次回のワークショップは
10月の後半〜末で開催しようと思います。
また、お知らせをします。