SENSE OF PRESENSE – 世界は響きあうからだ –

人間と自然をつなぐ芸術–art–へ向かって。感覚・表現・交感のゆたかさを探求する旅のノート:松井雄一郎

ものすごく微かで、ものすごく広い

たぶん誰にでも、なんでもないときに、ちょっと自然の光のさしかたが変わって、ああ、幸せだなって、感じる時があるよね。そういう感じって、なかなか、誰かと共有したりできないものだし、ふっと現れて、しばらくわたしを包んでは、また消えていったりするんだけれど、ちゃんとその「幸せだなって感じ」を受け取っていると、その感じのなかに、たくさんの人の顔が浮かんでは消えていったり、たくさんの時間が広がっては去っていったり、するよね。そういうときに、ちゃんと自分は誰かとともに在るなって、自分でいるなって、安心して身を委ねてみることにしてみる。そういう微かなんだけれど広がりがあって、無限の繋がりとともにあるようなことを、ちゃんと受け取れる、味わえる、そしてそれを握りしめずに、力を抜いて、ただそこにいられる、そういうことを大切にしたいなと思う。