SENSE OF PRESENSE – 世界は響きあうからだ –

人間と自然をつなぐ芸術–art–へ向かって。感覚・表現・交感のゆたかさを探求する旅のノート:松井雄一郎

言葉にならない7月

7月はずっと閉じていた。

なにかが閉じているときは、


別の方向へ開いてるはず。

うまく言葉にできない時間が続いて


でもそれはとても重厚な時間で

私というものの輪郭が
意図せずにどんどん広がって

自分の意識がそれについていけないような
そういう時間だった。

なに言ってるのか
分からないかもしれないけれど

自分にはほんとうにそういう感じだった。

私、と呼んでいるものに、
しがみつこうとするんだけれど

ぼろぼろとはがれおちて
必死でもう一度掴んで

それでもはがれおちて
それでももう一度掴んで

やっと真ん中にあるものを抱きしめた
と思ったら

そのまま
それと一緒に宙を落っこちて


もう一度地面から、這い上がるように


ぼろぼろとはがれおちる壁に
手をかけては、

少しずつ進んで

だんだん意識が遠のいていく


そういう感じがする

 


そんな7月だった。